IT運用体制から自社に合うMSPサービスが見つかるサイト│とまRun365

サーバー保守費用の相場

目次
サーバー保守費用の相場

サーバー保守を外部に委託する費用は、監視だけなら1台あたり月額数千円から、24時間365日の監視・運用まで一括で任せると月額数十万円以上と大きな幅があります。金額の差を生むのは、主に「料金の決まり方(契約形態)」と「どこまで任せるか(対応範囲)」です。

本記事では、サーバー保守費用の相場を契約形態別・対応範囲別に整理し、オンプレミスとクラウドの違いや、見積もりを比較するときのポイントもあわせて解説します。

サーバー保守費用の相場の目安

前提として、管理するサーバーの規模や台数、保守する範囲、対応時間などによって保守・運用にかかる費用は大きく異なります。一般的な目安は以下のとおりです。

  • オンプレミスの保守外注費:サーバー構築費用の10%〜20%程度が相場とされています。
  • クラウドサーバーの保守外注費:月額5万円〜30万円程度が目安です(クラウドの利用料は別途)。

また、任せる業務のレベル(サービスレベル)別に見ると、費用感は次のように変わります。

▼左右にスクロールできます▼
サービスレベル 主な内容 月額の目安
監視のみ 稼働状況の監視と異常時の通知
(障害の一次対応は自社)
数万円〜十数万円
標準的な保守 定期メンテナンス、パッチ適用、バックアップ管理、営業時間内の障害対応 十数万円〜数十万円
フルマネージド 24時間365日の監視・障害対応を含めた運用全般 数十万円〜100万円以上

なお、サーバー保守・運用にかかる費用は買い切りではなく、契約期間中は継続的に発生するのが一般的です。保守と運用の役割の違いを整理しておくと、どこまで外部に任せるかを判断しやすくなります。

契約形態(料金体系)別の
費用相場

サーバー保守の料金は、サービスによって「何を基準に課金するか」が異なります。同じ月額10万円でも、台数で決まるのか、対応件数で決まるのかによって、将来の費用の増え方が変わります。代表的な料金体系と費用の目安は以下のとおりです。

▼左右にスクロールできます▼
契約形態 料金の決まり方 費用の目安・例 向いているケース
台数(ノード)単位 サーバー1台ごとに、監視や障害対応のメニューを組み合わせて加算 1台あたり月額1万円前後〜4万円台程度 保守が必要なサーバーや作業を選んで依頼したい
プラン定額型 監視のみ・一次対応込みなど、対応範囲ごとに月額を固定 月額1万円〜11万円程度から 毎月の予算を固定したい
対応件数(アラート)単位の定額型 サーバー台数を問わず、月間の対応件数の上限まで定額 台数無制限・月50対応まで月額5万円〜15万円(初期費用0円)の例 サーバー台数が多い・増えている・変動しやすい
従量課金型 固定費に加え、障害通知や一次対応の件数ごとに課金 固定費月額10万円(1システム)+1件3,000円〜8,000円の例 システムが安定しており、障害件数が少ない
時間(稼働)単位 エンジニアの作業時間を月単位で確保 月5時間で5万円〜、月10時間で10万円の例 定期作業や改善対応を必要な分だけ任せたい
クラウド利用料連動型 クラウド利用料の一定割合を保守費として支払う 利用料の5%〜20%程度 クラウドの利用料と保守費をまとめて管理したい
スポット(都度)契約 作業や障害対応を依頼するたびに支払う 月額料金の2倍に設定される例や、時間外作業1回6万円(税抜)の例 一時的な作業だけを依頼したい

※各社公式HPの掲載価格(2026年10月時点で確認)をもとにした目安です。税込・税抜の表記はサービスによって異なります。

台数単位はサーバーごとに内容を選べる

台数単位の料金体系は、サーバーごとに監視の内容や障害対応のレベルを選べるのが特徴です。重要度の高いサーバーは手厚く、それ以外は監視のみといった組み合わせができるため、保守対象のサーバーが限られている場合に内容と費用を調整しやすくなります。

台数が多い・増えるなら件数単位の定額型が予算を組みやすい

利用者の増加にあわせてサーバーを追加していく企業では、台数に比例して保守費が増えていくため、予算の見通しが立てにくくなります。例えば、1台あたり月額2万円のプランで20台を任せる場合、月額40万円になる計算です。

一方、台数を問わず対応件数で料金が決まる定額型であれば、対応件数の範囲内ならサーバーを増やしても月額は変わりません。サーバー台数が多い企業や、今後も増える見込みがある企業にとって、費用を固定しやすい料金体系です。

自社に合う料金体系は、サーバーの台数とアラートの発生量によって変わります。両方を把握したうえで、各社の料金で試算してみましょう。

スポット契約は「割安」とは限らない

障害が起きたときだけ依頼するスポット契約は、毎月の固定費がかからない一方で、1回あたりの単価は月額契約より高く設定されるのが一般的です。また、事前に監視設定や手順書の準備ができていないと、障害発生時に状況把握から始めることになり、復旧までに時間がかかる場合もあります。24時間365日の稼働が求められるシステムでは、継続的な保守契約を前提に検討するのが現実的です。

なお、保守契約の法的な契約形態(準委任契約・請負契約)やSLAについては、以下の記事で解説しています。

対応範囲別の
サーバー保守費用の相場

サーバー保守の費用は、外部に任せる範囲が広がるほど高くなります。監視からフルマネージドまで、対応範囲ごとの費用の目安を整理しました。

▼左右にスクロールできます▼
対応範囲 主な作業内容 費用の目安
監視・通知のみ 死活監視やリソース監視を行い、異常時にメールや電話で連絡 1台あたり月額数千円〜
定額型で月額1万円〜6万円程度から
監視+障害一次対応 手順書に沿った再起動や切り分け、担当者へのエスカレーション 1台あたり月額1万円前後〜
定額型で月額2万円程度〜
(台数無制限の定額型で月額15万円の例)
監視+二次対応 エンジニアによる原因調査や復旧作業、再発防止策の検討 1台あたり月額3万円前後〜
定額型で月額11万円程度から
定期運用・作業代行 OSのアップデートやパッチ適用、アカウント管理、再起動などの定型作業 1台あたり月額1万円台〜
時間単位で月額5万円〜10万円程度
監視から運用まで一括
(フルマネージド)
24時間365日の監視・障害対応・運用作業・改善提案までをまとめて委託 月額数十万円〜100万円以上
(月額20万円〜(税抜)の例もあり)

※各社公式HPの掲載価格(2026年10月時点で確認)をもとにした目安です。監視項目や対象環境によって金額は変動します。

社内で対応できるなら監視・通知のみで費用を抑えられる

監視・通知のみのプランは、異常の検知と連絡を外部に任せ、その後の切り分けや復旧は社内で行う形です。障害時に社内で動ける担当者がいる企業であれば、費用を抑えながら監視体制を整えられます。夜間・休日の対応まで任せたい場合は、一次対応を含むプランを検討しましょう。

一次対応は手順書に沿って行うのが一般的

障害一次対応は、あらかじめ定めた手順書に沿って再起動や切り分けを行う形が一般的です。手順書に沿って対応することで、担当者によって対応がばらつかず、決まった流れで初動対応を進められます。手順書がまだない場合でも、作成からエンジニアがサポートしてくれるサービスもあるため、導入前に相談してみましょう。

原因調査や改善までエンジニアに任せる方法もある

二次対応まで委託すると、復旧後の原因調査や再発防止策の検討までエンジニアに任せられます。一次対応のプランに、エンジニアの稼働時間をオプションとして追加できるサービスもあり、必要な分だけ専門的な対応を依頼できます。社内に専門知識を持つ担当者が少ない場合や、障害のたびに特定の社員へ負担が集中している場合に検討したい範囲です。

アラート対応の負担が大きい場合は、監視と一次対応だけを切り出して委託する方法もあります。

対応時間による
サーバー保守費用の違い

同じ作業内容でも、平日日中のみか24時間365日かによって費用は変わります。例えば、定期運用作業の料金を平日日中(10時〜18時)と24時間365日で分けているサービスでは、24時間365日のプランが平日日中の1.5倍に設定されています。

また、24時間365日の監視・障害対応を含むプランでも、週末や休日に依頼する設定変更などの作業は別料金としているケースがあります。「障害対応」と「依頼作業」で対応時間の扱いが異なる場合があるため、見積もりの段階で確認しておきましょう。

すべてを24時間対応にするのではなく、平日日中は社内で対応し、夜間・休日の監視と一次対応だけを外部に任せるといった分担にすると、費用を抑えながら体制を整えやすくなります。

オンプレミスとクラウドで
異なる費用の考え方

オンプレミスはハードウェア保守も含めて考える

オンプレミスのサーバーでは、監視や運用の費用に加えて、機器の故障に備えたハードウェア保守の費用がかかります。メーカーのハードウェア保守には、24時間365日の当日訪問、平日日中の当日訪問、平日日中の翌日以降の訪問など、駆けつけの条件ごとにモデルが分かれているのが一般的です。条件が手厚いほど費用は高くなり、購入後に対応時間を変更できない製品もあるため、導入時に自社のシステムに必要なレベルを決めておくことが重要です。

メーカー保守は部品交換などハードウェアへの対応が中心で、OSやミドルウェアの監視・運用は別途手配が必要になる場合があります。保守期限が切れた後の対応も含めて計画しておきましょう。

クラウドは利用料と保守費が別に発生する

クラウドサーバーでは、機器の保守はクラウド事業者が担うため、ハードウェア保守の費用はかかりません。一方で、クラウド事業者に支払う利用料とは別に、監視や運用を担う事業者への保守費が発生します。保守費は月額固定のほか、クラウド利用料の5%〜20%程度を支払う割合型が採用されることもあります。

保守費用の内訳

サーバーを新たに構築して保守まで行う場合、費用の内訳は下表のとおりです。

▼左右にスクロールできます▼
サーバー本体価格 数十万円〜数百万円
ソフトウェア費用 10万円〜100万円程度
(1年あたり)
ネットワーク設定に
かかる費用
初期10万円〜50万円
保守は月額1万円〜5万円
サーバー保守・
運用の外注費
オンプレミス:構築費用の10%〜20%程度
クラウド:月額5万円〜30万円程度
社内で対応する
場合の人件費
年間400万円〜800万円
(正社員1名あたり)

サーバー本体にかかる費用は、機器のスペックなどによって大きく異なります。ソフトウェアによっては、アップデートの度にコストが生じる場合があるため、事前に確認しておきましょう。

ネットワーク設定にかかる費用は、接続させるネットワーク規模によって異なり、規模が大きいほどコストも高くなるのが一般的です。

社内で保守体制を持つ場合との
コスト比較

サーバー保守を社内で行う場合、主なコストはエンジニアの人件費です。厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)によると、システムエンジニア(基盤システム)の賃金(年収)の全国平均は889万円とされています。

さらに、24時間365日の監視・障害対応を社内で行うには、夜間・休日のシフトや待機を回すために複数名の体制が必要です。採用費や教育費、退職時の引き継ぎも考慮すると、監視や一次対応など負担の大きい業務を外部に委託したほうが、費用と体制の両面で現実的な場合があります。

サーバー保守費用を
比較するときのポイント

サーバー保守の見積もりは、会社ごとに課金の単位や含まれる作業が異なるため、総額だけを比べると判断を誤りやすくなります。比較する際は、以下の点をそろえて確認しましょう。

  • 課金の単位:台数、対応件数、システム単位、作業時間のどれで料金が決まるかを確認します。
  • 基本料金に含まれる範囲:監視のみか、一次対応・二次対応・定期作業まで含むかを確認します。
  • 対応時間:障害対応と依頼作業のそれぞれについて、平日日中か24時間365日かを確認します。
  • 障害時の対応体制:アラートの通知のみか、エンジニアが人の手で一次対応まで行うかを確認します。
  • 追加料金の条件:対応件数の上限を超えた場合や、スポット作業・オンサイト対応の料金を確認します。
  • 導入時の準備:初期費用のほか、手順書の作成や監視設定にかかる期間と負担を確認します。
  • 契約期間と解約条件:最低契約期間や解約の申し出期限を確認します。

また、今後サーバーを増やす予定がある場合は、台数や対応件数が増えたときに費用がどう変わるかを試算しておくと、将来のコストを見通しやすくなります。

保守費用と体制をあわせて見直すなら

運用体制に合う
MSPサービスを比較する

サーバー台数が増え続けているのか、オンプレミスとクラウドが混在しているのか、厳格なセキュリティ要件があるのかによって、適した料金体系や対応範囲は異なります。自社の運用体制からMSPサービスを比較したい場合は、以下の3選をご覧ください。

まとめ
サーバー保守の負担削減には
MSPサービスの活用がおすすめ

サーバー保守費用は、契約形態と対応範囲によって月額数千円から100万円以上まで大きく変わります。自社で対応できる範囲と外部に任せたい範囲を整理し、必要な分だけ委託することが、費用を抑えるポイントです。

IT業務の負担を軽減させるには、ITシステムの監視・保守運用を専門事業者に委託できるMSPサービスの活用がおすすめです。MSPサービスを導入することで、一人のエンジニアを採用するよりも費用対効果が高いことがあります。ITに関する業務に課題を感じている担当者の方は、ぜひ検討してみてください。

サーバー保守の基礎知識を他にも解説

運用体制から選べるMSPサービスを紹介する当メディア『とまRun365』では、サーバー保守の重要性などの基礎知識を紹介しています。ぜひ、併せてチェックしてください。

よくある質問

Q サーバー保守費用は、1台ごとに決まるのでしょうか?

A 1台単位の料金だけでなく、システム単位の固定費、監視項目数、アラート対応件数などで料金が決まるサービスもあります。
台数が多い場合や今後増える予定がある場合は、台数を問わない定額制が合うケースもあるため、料金体系を比較しましょう。

Q 24時間365日対応にすると、保守費用は高くなりますか?

A 平日日中のみのプランより費用が増える場合があります。
すべてを24時間対応にせず、夜間・休日は監視と一次対応だけにするなど、必要な範囲へ絞る方法もあります。障害対応と依頼作業で対応時間の扱いが異なる場合もあるため、あわせて確認しましょう。

Q クラウドサーバーの利用料と保守費用は別ですか?

A 一般的にはクラウド事業者へ支払う利用料と、監視・運用を行う事業者の費用は別に発生します。
見積もりでは、クラウド利用料、保守費、バックアップやセキュリティなどのオプションを分けて確認しましょう。保守費をクラウド利用料の一定割合で算出するサービスもあります。

Q スポット契約と月額契約では、どちらが安くなりますか?

A 依頼の頻度によって異なりますが、スポット契約は1回あたりの単価が月額契約より高く設定されることが一般的です。
障害がいつ起きるか分からないサーバーの保守では、監視や一次対応を月額契約にしておき、一時的な作業だけをスポットで依頼すると費用を管理しやすくなります。

Q 会社ごとに見積もりの項目が違う場合、どう比較すればよいですか?

A 監視対象、対応時間、障害一次対応、作業回数、オンサイト対応など、同じ条件へそろえて比較することが重要です。
月額だけでなく、通常運用で発生する追加料金も確認しましょう。各社の見積項目が異なるまま総額だけを比べると、対応範囲の差を価格差と誤認しやすくなります。

Q サーバー台数やアラートが増えたとき、費用がどの程度増えるか事前に分かりますか?

A 料金表や契約条件から確認できる場合があります。
事業拡大を予定している企業は、台数追加や対応件数超過時の料金も確認し、将来のコストを見通せるプランを選ぶと安心です。

Q サーバー保守費用を抑えるには、どうすればよいですか?

A まずは社内で対応できる業務と、外部に任せたい業務を切り分けることが大切です。
負担の大きい夜間・休日の監視や一次対応だけを委託する、重要度の低いサーバーは監視のみにするなど、範囲を絞ることで費用を調整しやすくなります。

IT運用体制別
MSPサービス3選
EC事業者やSaaS企業など監視対象のサーバー台数が多いなら
EC事業者やSaaS企業など
監視対象のサーバー台数が多い
なら
ベアサポート
提供:リンク
サーバー台数が多い企業こそ
コストも手間も抑えられる
  • サーバ台数無制限の定額制(月50件対応まで)のため、監視対象のサーバーが多くてもコストが膨れ上がらない。
  • マルチクラウド対応で、いま利用している監視ツールそのままに継続利用可能。アラートの通知先を切り替えるだけなので導入ハードルが低い。
インフラ環境
  • クラウド
  • オンプレミス
製造業やコールセンターなどハイブリッドクラウド環境なら
製造業やコールセンターなど
ハイブリッドクラウド環境
なら
システム運用監視サービス
提供:アイティーエム
複雑なインフラ環境でも
運用・監視に対応できる
  • データセンターでの管理や古いオンプレミスと新しいクラウド環境など、インフラ環境が混在していても、運用体制ごと任せられる。
  • 定期的なパッチ当てやアカウント管理など、IT専任者がいなくても運用体制そのものをプロへアウトソースできる。
インフラ環境
  • クラウド
  • オンプレミス
インフラ企業や医療機関など厳格なセキュリティ要件があるなら
インフラ企業や医療機関など
厳格なセキュリティ要件がある
なら
AWS監視・運用支援サービス
提供:TOPPANエッジITソリューション
高いセキュリティ環境から
監視を代行してもらえる
  • FISC安全対策基準※1に準拠し、ISMSクラウドセキュリティ認証※2も取得した堅牢なデータセンター内から監視作業を実施。
  • 自然災害などの物理的侵入対策やサイバー攻撃へのセキュリティ対策が整っており、システム停止が人命に直結する業種でも任せられる。
インフラ環境
  • クラウド
  • オンプレミス

※1 金融機関などで求められる、厳格なセキュリティ基準のこと。参照元:TOPPANエッジITソリューション公式HP(https://www.holdings.toppan.com/ja/news/2024/02/newsrelease240220_1.html)
※2 クラウドサービス向けの国際的なセキュリティ認証のこと。参照元:TOPPANエッジITソリューション公式HP(https://www.tsi.toppan.com/service/reason/center/index.html)