IT運用体制から自社に合うMSPサービスが見つかるサイト│とまRun365

サーバー監視の費用相場

目次

サーバー監視(システム監視)の費用は、どのような方法で監視するか、どこまでの対応を外部に任せるかによって大きく変わります。異常を通知してもらうだけなのか、障害の一次対応や復旧まで依頼するのかで、同じ「監視サービス」でも月額に差が出るため注意が必要です。

本記事では、サーバー監視の費用相場を監視方法・監視内容・対応範囲ごとに整理し、料金体系の違いや費用の内訳、外部委託のメリット・デメリットまで解説します。

サーバー監視の費用相場

サーバー監視(システム監視)の
費用相場

サーバー監視の費用は、自社でツールを運用するか、監視代行サービスに任せるかで大きく異なります。監視方法ごとの月額の目安は以下のとおりです。

監視方法 月額の目安 特徴
無料・低価格の監視ツールを自社で運用 0円〜数千円程度 ツール費用は抑えられるが、設定や異常時の対応は自社で行う
クラウドの標準監視機能を利用 数千円〜数万円程度 監視項目数などに応じた従量課金が中心
監視代行サービス(24時間365日・有人) 3万円〜数十万円程度
※初期費用はサービスにより0円〜20万円程度
監視対象の台数や対応範囲、料金体系によって金額が変わる

ツールを自社で運用する場合、月額の利用料は低く抑えられますが、アラートを受けて判断・対応する担当者の人件費は別途かかります。一方、監視代行サービスは月額費用がかかるものの、夜間・休日も含めて人が異常を判断・対応する体制を、自社で人員を確保せずに整えられます。

サーバー監視費用の内訳

サーバーの構築から監視・保守までを含めた場合、費用の内訳は以下のとおりです。

  • サーバー本体価格:数十万円〜数百万円
  • ソフトウェア費用:10万円から100万円程度(1年あたり)
  • 人件費:アサインする技術者によってコストが異なる(例:サーバーエンジニア月65万〜75万円程度、クラウドエンジニア月80万〜90万円程度)
  • ネットワーク設定にかかる費用:10万円〜20万円程度(端末25台以下の小規模ネットワークの場合)
  • 保守・運用の費用:構築費用の10%〜15%程度(1ヶ月あたり)

たとえば構築費用が30万円の場合、保守・運用費は月3万〜4.5万円程度が目安です。サーバー監視費用は規模によって変動するため、自社にとって適切なサーバーを使用するなど、コストの適正化も重要です。

なお、サーバー監視は保守業務の一環として含まれることが多いため、上記では保守・運用の費用を目安として記載しています。人件費はフルタイムで稼働する場合の目安(2024年1月時点)です。保守費用の詳細はサーバー保守費用の相場もご覧ください。

サーバー監視の費用は
どのように決まるのか

サーバー監視の費用は、主に以下の4つの要素で決まります。

  • 監視対象の台数・用途・アクセス数
  • 監視内容(監視項目)の範囲
  • どこまでの対応を任せるか(対応範囲)
  • 対応時間帯と有人・無人の違い

監視対象の台数・用途・アクセス数

用途によって必要なソフトウェアや設定が異なるため、メールやWebなどサーバーの目的に応じて費用は変動します。また、利用者数やアクセス数が多いほど高い処理能力や監視体制、セキュリティ対策が求められ、コストは増加しやすいです。

監視ツールや監視サービスの多くは、監視対象の台数や監視項目数に応じて料金が決まります。台数単位で課金されるサービスでは、対象が増えるほど費用もほぼ比例して上がるため、今後のサーバー増設も見込んで試算することが大切です。なお、サーバー台数に関係なく月額が一定の定額制サービスもあります。

監視内容(監視項目)の範囲

サーバーが動いているかを確認する死活監視や、CPU・メモリ・ディスクの使用状況を確認するリソース監視は、サーバー監視の基本となる項目です。これに加えて、Webサイトの応答を外部から確認する外形監視や、ログ監視などを追加すると、監視項目が増える分だけ費用も上がります。

ログ監視ツールの場合、クラウド型は小規模環境で月額数万円台から利用できる製品が多く、監視対象の台数に加えてログのデータ量や保存期間によっても料金が変わります。

また、監視対象をサーバーだけでなくネットワーク機器やアプリケーションまで広げる「システム監視」では、対象が増える分だけ費用が上がりやすくなります。両者の違いはサーバー監視とはで解説しています。

どこまでの対応を任せるか(対応範囲)

監視を外部に委託する場合、異常の通知までか、一次対応や復旧まで任せるかによって料金が大きく変わります。公開されている料金例をもとにした、対応範囲ごとの目安は以下のとおりです。

対応範囲 委託先が行うこと 1台あたり月額の目安(税抜)
監視・通知
(自動復旧を含む例あり)
異常を検知し、電話やメールで担当者に知らせる 5,000円〜3万円台程度
一次対応まで あらかじめ取り決めた手順書に沿って、再起動などの初動対応を行う 1万円台〜
※初期費用10万円〜が別途かかる例あり
二次対応・復旧まで 原因の調査・切り分けから、エンジニアによる復旧作業まで行う 1万円台半ば〜4万円程度

監視・通知のみの場合は、通知を受けた後の判断や復旧作業を自社で担当します。社内に対応できるエンジニアがいる場合は、通知だけを委託して費用を抑える方法が適しています。一方、夜間・休日に対応できる人員がいない場合は、一次対応や復旧まで含めることで社内の負担を大きく減らせます。

なお、上記はサーバー1台あたりの料金例のため、監視対象が増えるほど総額も増えます。たとえば1台2万円の台数課金で20台を監視する場合、月額は40万円です。サーバー台数に関係なく、一次対応まで定額で依頼できるサービスもあるため、監視対象が多い場合は1台あたりの単価ではなく月額の総額で比較しましょう(料金体系の違いは後述)。

また、契約範囲外の障害対応をスポットで依頼する場合は、1回数万円からが目安です。一次対応で使われる定型作業の内容はアラート対応代行とはで、委託範囲の考え方はシステム監視の委託とはで紹介しています。

対応時間帯と有人・無人の違い

平日日中のみの対応か、夜間・休日を含む24時間365日の対応かによっても費用は変わります。ツールによる自動監視は費用を抑えやすい一方、通知を受けた後の判断は自社で行う必要があります。人が24時間体制で異常を判断・対応する有人監視は、ツール単体より費用はかかりますが、夜間・休日でも状況に応じた初動対応まで任せられる点が特徴です。

注意したいのは、「24時間365日監視」と記載されていても、監視システムが24時間動いていることを指し、異常時に人がすぐ対応するとは限らないケースがある点です。検知までの時間・対応開始までの時間・対応時間帯をあわせて確認しましょう。また、平日日中を基本とする契約では、深夜・休日の作業に割増料金が設定される場合もあります。

土日・休日だけ監視を外部に任せる方法はサーバー管理を丸投げできる?で解説しています。

自社で監視体制を組む場合との
費用の考え方

監視ツール自体は低コストで導入できても、24時間365日の有人体制を自社で組む場合は、夜間・休日を含めた交代制が必要です。サーバーエンジニアの人件費は1人あたり月65万〜75万円程度が目安のため、複数名分の人件費に加えて採用・教育のコストもかかります。

外部委託の費用と比較する際は、月額料金だけでなく、自社で対応した場合の人件費や担当者の負担も含めて検討しましょう。監視や一次対応など、負担の大きい業務だけを切り出して委託すれば、費用を抑えながら24時間365日の体制を整えやすくなります。

サーバー監視を外部に
委託するメリット

サーバー監視を外部委託するメリットは、専門知識を持つ業者のノウハウを活用できる点です。専門技術を踏まえた提案や、状況に応じた柔軟な対応に期待できます。

また、監視業務を任せることで、社内の人材や時間をコア業務に集中させることができ、採用や育成の負担も軽減されるでしょう。専門業者による運用はセキュリティ対策の強化にもつながり、システムの安全性を向上させることも可能です。

サーバー監視を外部に
委託するデメリット

サーバー監視を外部委託するデメリットとして、コミュニケーションコストが挙げられます。外部業者とのやり取りには時間や手間がかかるため、緊急時の連絡経路や、普段使っているチャットツールなどで連絡できるかを事前に確認しておくと安心です。

また、契約で定めた範囲を超える作業は、基本料金とは別に費用が発生する場合があります。対応品質や安定性は委託先業者に依存するため、業者選定を誤ると運用に悪影響を及ぼす恐れもあります。サポート体制や対応範囲は、外部に委託する前にしっかりと確認しておくことが重要です。

サーバー監視の見積もりで
確認したいポイント

複数の委託先から見積もりを取る際は、月額料金だけでなく以下の点をそろえて比較しましょう。

  • 監視内容:死活監視・リソース監視など、基本料金に含まれる監視項目
  • 対応範囲:通知のみか、一次対応・復旧まで含むか
  • 対応時間帯:24時間365日の有人対応か、時間外の割増料金はあるか
  • 課金単位:台数単位か定額制か、自社の台数やアラート件数で試算した月額はいくらか
  • 初期費用:監視設定や手順書作成などにかかる費用

検知や対応開始までの時間をSLA(サービスレベル合意書)として明文化しているかも確認しておくと安心です。契約時の確認ポイントはサーバー保守契約とは?も参考にしてください。

まとめ
サーバー監視の費用は
任せる範囲で選ぶ

サーバー監視の費用は、監視内容や対応範囲、対応時間帯、料金体系によって大きく変わります。まずは自社で対応できる業務と、外部に任せたい業務を整理することが大切です。

ITシステムの監視・保守運用を専門事業者に委託できるMSPサービスであれば、24時間365日の監視や一次対応など、負担の大きい業務だけを切り出して部分的に委託できます。専門知識を持つエンジニアが対応するため品質面での安心感があり、コストを抑えながら社内エンジニアをコア業務に集中させる体制を整えられます。

当メディアでは、現在のIT運用体制から選べるおすすめのMSPサービスを紹介しています。自社に合った委託先を探している方は、ぜひ参考にしてください。

サーバー監視の基礎知識を他にも解説

運用体制から選べるMSPサービスを紹介する当メディア『とまRun365』では、サーバー監視についての基礎知識を紹介しています。そもそもサーバー監視とはなんなのか?気になる方はぜひチェックしてください。

IT運用体制別
MSPサービス3選
EC事業者やSaaS企業など監視対象のサーバー台数が多いなら
EC事業者やSaaS企業など
監視対象のサーバー台数が多い
なら
ベアサポート
提供:リンク
サーバー台数が多い企業こそ
コストも手間も抑えられる
  • サーバ台数無制限の定額制(月50件対応まで)のため、監視対象のサーバーが多くてもコストが膨れ上がらない。
  • マルチクラウド対応で、いま利用している監視ツールそのままに継続利用可能。アラートの通知先を切り替えるだけなので導入ハードルが低い。
インフラ環境
  • クラウド
  • オンプレミス
製造業やコールセンターなどハイブリッドクラウド環境なら
製造業やコールセンターなど
ハイブリッドクラウド環境
なら
システム運用監視サービス
提供:アイティーエム
複雑なインフラ環境でも
運用・監視に対応できる
  • データセンターでの管理や古いオンプレミスと新しいクラウド環境など、インフラ環境が混在していても、運用体制ごと任せられる。
  • 定期的なパッチ当てやアカウント管理など、IT専任者がいなくても運用体制そのものをプロへアウトソースできる。
インフラ環境
  • クラウド
  • オンプレミス
インフラ企業や医療機関など厳格なセキュリティ要件があるなら
インフラ企業や医療機関など
厳格なセキュリティ要件がある
なら
AWS監視・運用支援サービス
提供:TOPPANエッジITソリューション
高いセキュリティ環境から
監視を代行してもらえる
  • FISC安全対策基準※1に準拠し、ISMSクラウドセキュリティ認証※2も取得した堅牢なデータセンター内から監視作業を実施。
  • 自然災害などの物理的侵入対策やサイバー攻撃へのセキュリティ対策が整っており、システム停止が人命に直結する業種でも任せられる。
インフラ環境
  • クラウド
  • オンプレミス

※1 金融機関などで求められる、厳格なセキュリティ基準のこと。参照元:TOPPANエッジITソリューション公式HP(https://www.holdings.toppan.com/ja/news/2024/02/newsrelease240220_1.html)
※2 クラウドサービス向けの国際的なセキュリティ認証のこと。参照元:TOPPANエッジITソリューション公式HP(https://www.tsi.toppan.com/service/reason/center/index.html)