サーバー監視は、システムの安定稼働を支える重要な業務です。本記事では、監視の基本的な仕組みや目的、監視対象の種類、システム監視との違いに加え、気になる費用相場までわかりやすく解説します。
サーバー監視とは、サーバーやネットワークなどの稼働状況を、スクリプトや監視ツールで正常に動作しているかをチェックする業務のことです。
異常が発生した場合は関係者へ通知して対応しますが、近年は自動復旧の仕組みも増えています。
サーバー監視には、「正常監視」と異常監視の2つの種類があります。
従来の運用形態に加えて、クラウドサーバーの普及により監視対象は広がっています。
サーバー監視の目的は、顧客管理や請求処理などのサービスを安定稼働させ、ビジネス停止のリスクを抑えることにあります。サーバー監視において、障害の予防と発生時の原因特定を迅速に行うことは重要です。
過負荷やメモリ不足、ディスク障害などさまざまな原因を切り分けるためにも、サーバー監視による継続的な稼働状況の把握は不可欠でしょう。
サーバー監視の監視対象として、以下の項目が挙げられます。
ハードウェア死活監視では、電源やCPU、ディスクなどの物理障害を検知し、ミドルウェア監視ではWebサーバーやDBの稼働状況を把握します。
ログやサービス、セキュリティ監視を組み合わせることで、障害や不正の兆候を見逃さず、安定したシステム運用の実現が可能です。
サーバー監視とシステム監視の違いは「監視する範囲の違い」「目的の違い」「視点の違い」の3つが挙げられます。
| サーバー監視 | システム監視 | |
|---|---|---|
| 監視する範囲 | CPU・メモリ・ディスクなど個々のサーバーの稼働状況を中心に監視する | サーバーに加えてネットワーク、ストレージ、アプリケーションまで含めたIT全体を対象とする |
| 目的 | サーバー障害の早期検知や復旧を目的とする | サービス全体の安定稼働とビジネス継続を目的とする |
| 視点 | 機械の状態を見ることが中心 | 利用者が問題なくサービスを使えているかという視点も含めて確認する |
それぞれの違いを理解した上で、自社にとって適切なサービスの導入を検討しましょう。
サーバー監視において24時間365日の対応が必要な場合、ITシステムの監視・保守運用を専門事業者に委託できるMSPサービスの活用がおすすめです。監視・障害検知・一次対応など、サーバー監視の主要な業務を任せられるため、社内担当者の負担を大幅に軽減できます。
当メディアでは、IT運用体制から選べるおすすめのMSPサービスを紹介しています。ぜひ参考にしてください。
システム全体の安定稼働を目指すシステム監視において、特に重要となるアプローチが「サービス監視」です。サーバーやネットワークなどITインフラ全体の稼働状況を網羅的に確認する一般的なシステム監視に対し、サービス監視は「ユーザーが問題なくサービスを利用できているか」という実際のユーザー体験(UX)からの検証に特化している点が特徴です。
例えば、サーバーのCPUやメモリなどのリソースが正常(緑信号)であっても、外部APIの応答遅延やプログラムのバグによって「ページの表示が極端に遅い」「ログインや決済が完了しない」といったサイレント障害が発生することがあります。インフラ内部の健全性を追う監視だけでは、こうしたビジネス機会の損失につながる不具合を見落とす危険性があります。
システム監視の一環として「インフラ視点」と「ユーザー視点(サービス監視)」を両立させることで、障害の早期発見だけでなく、売上機会の損失やなどを防止できます。自社サービスの特性に合わせ、どのレイヤーまで監視すべきかを整理することが重要です。
サーバーを構築したり、サーバー監視(保守)を外注したりする場合は、費用が生じます。 保守業務を外部に任せると、社内の人材や時間をコア業務に集中させることができ、採用や育成の負担も軽減されるでしょう。
なお、サーバーの構築・保守費用は「サーバーの用途」「アクセス数」「人件費」の3つの要素で決まるのが一般的です。
構築や運用を担う技術者のスキルレベルも費用に影響するため、要件に見合った人材を適切に配置することで、無駄なコストを抑えられるでしょう。
自社に適切な監視体制(サーバー監視・システム監視・サービス監視、内製かMSP委託か)を選択するには、「ビジネスへの影響度」「システム構造の複雑さ」「社内運用リソース」の3つの軸で現状を分析することが重要です。
自社の条件に満たない監視体制では、重要アラートの見落としや復旧の遅れを招き、甚大な被害につながるリスクが高まります。3つの判断軸をもとに、適切な監視設計と外部委託の活用を検討しましょう。
システム監視の委託では、死活監視やアラート対応から障害復旧まで、外部の専門事業者へ業務を任せることが可能です。
委託範囲により自社に残る業務が変わるため、自社の運用体制に合わせて適切な委託先(MSP)を選ぶことが重要です。
※1 金融機関などで求められる、厳格なセキュリティ基準のこと。参照元:TOPPANエッジITソリューション公式HP(https://www.holdings.toppan.com/ja/news/2024/02/newsrelease240220_1.html)
※2 クラウドサービス向けの国際的なセキュリティ認証のこと。参照元:TOPPANエッジITソリューション公式HP(https://www.tsi.toppan.com/service/reason/center/index.html)