サーバーを安定して稼働させるうえで、外部事業者と結ぶ「サーバー保守契約」は重要な役割を果たします。しかし、契約形態やSLAの内容を十分に確認しないまま契約すると、いざというときに期待した対応を受けられないこともあります。本記事では、サーバー保守契約の種類やSLAの役割、契約時に確認すべきポイントを解説します。
サーバー保守契約とは、サーバーの点検・障害対応・復旧作業などの保守業務を外部事業者に委託する際に結ぶ契約のことです。契約によって、対応範囲や対応時間、費用などを明確に取り決めます。
保守契約を結んでおくことで、障害発生時に迅速な対応を受けられるほか、定期的なメンテナンスによってトラブルを未然に防ぎやすくなります。
サーバー保守契約は、業務の性質によって主に「準委任契約」と「請負契約」に分けられます。
問い合わせ対応や障害発生時の復旧作業など、継続的なサービス提供を目的とする場合に用いられる契約形態です。成果物の完成義務は負わず、業務の遂行そのものが契約の対象となります。継続的な運用保守では、この準委任型が一般的です。
システムの改修作業など、仕事の完成を目的とする作業を含む場合に用いられる契約形態です。明確な成果物があり、事業者は完成責任を負います。まとまった改修だけを切り出す場合に適しています。
実務上は、継続的な保守を準委任契約でベースとし、一定規模の改修はその都度請負契約で対応する形が一般的です。
SLAとは、「障害の連絡を受けてから何時間以内に着手するか」「どの時間帯に対応するか」「どの程度の稼働率を保つか」といったサービスの水準を数値で取り決めたものです。
SLAが定められていることで、事業者に期待できる対応レベルが明確になり、認識のずれを防げます。ただし、SLAの水準に達しなかった場合の効果(努力目標にとどまるのか、料金の返金があるのか)は契約によって異なるため、事前の確認が欠かせません。
サーバー保守契約は、対応範囲やSLAの水準によって費用も大きく変わります。自社のサーバー規模や求める対応レベルを整理したうえで、過不足のない契約内容を選ぶことが重要です。
特に24時間365日の監視・対応を求める場合は、MSPサービスのように運用・監視・保守を一括で委託できるサービスの活用も選択肢となります。
サーバー保守契約は、契約形態やSLAの内容によって受けられる対応が大きく変わります。運用・監視・保守を一括で委託できるMSPサービスなら、24時間365日の安定した体制を確保しやすくなります。
当メディアでは、IT運用体制から選べるおすすめのMSPサービスを紹介しています。保守契約の見直しを検討している方はぜひ参考にしてください。
運用体制から選べるMSPサービスを紹介する当メディア『とまRun365』では、サーバー保守の重要性などの基礎知識を紹介しています。ぜひ、併せてチェックしてください。
※1 金融機関などで求められる、厳格なセキュリティ基準のこと。参照元:TOPPANエッジITソリューション公式HP(https://www.holdings.toppan.com/ja/news/2024/02/newsrelease240220_1.html)
※2 クラウドサービス向けの国際的なセキュリティ認証のこと。参照元:TOPPANエッジITソリューション公式HP(https://www.tsi.toppan.com/service/reason/center/index.html)