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サーバー管理を丸投げできる?

目次

サーバー管理を自社で行っている企業の中には、平日は社内で対応できていても、土日や休日の監視・障害対応が負担になっているケースがあります。特にIT系企業では、休日中もサービスが稼働しているため、担当者が当番制でアラートを確認したり、緊急時に対応したりする体制が必要になりがちです。

しかし、休日対応が続くと、エンジニアや情シス担当者の負荷が高まり、不満や疲弊につながることもあります。サーバー管理をすべて丸投げするのは不安でも、土日・休日の監視や一次対応だけを外注することで、社内の負担を軽減できる可能性があります。

本記事では、「サーバー管理を丸投げしたい」と考えている企業に向けて、外注できる業務の範囲や、休日監視を任せるメリット、依頼先を選ぶ際のポイントを解説します。

サーバー管理の丸投げとは?

サーバー管理の丸投げとは、自社で行っているサーバーの監視・保守・障害対応・運用作業などを外部の専門会社に任せることを指します。対象となる業務は、サーバーの死活監視やリソース監視、アラート発生時の一次対応、OSやミドルウェアの保守、バックアップ確認、障害発生時の復旧支援など多岐にわたります。

ただし、「丸投げ」といっても、すべての判断や運用責任を外部に任せられるわけではありません。たとえば、サービス仕様に関わる判断、顧客対応、アプリケーション側の改修、障害時の最終判断などは、自社側で対応が必要になるケースもあります。

そのため、実際には自社で持つべき業務と、外部に任せる業務を切り分けることが重要です。特に、休日や夜間のように社内対応の負荷が高い時間帯だけを外注する方法は、いきなり全面委託するよりも導入しやすい選択肢といえます。

土日・休日のサーバー監視を自社で続ける課題

休日当番の負担が特定の社員に偏りやすい

土日や休日のサーバー監視を自社で行う場合、エンジニアや情報システム部門の担当者が当番制で対応することになります。しかし、対応できる人材が限られている企業では、特定の社員に休日対応が集中しやすくなります。

アラートが鳴らなくても、担当者は「何かあったら対応しなければならない」という状態で休日を過ごすことになります。実際に作業が発生していなくても、心理的な拘束感が残るため、十分に休めないという不満につながることもあります。

また、障害対応が発生した場合には、休日の予定を中断して調査や復旧にあたる必要があります。こうした状態が続くと、社員の疲弊やモチベーション低下につながる可能性があります。

障害発生時の初動対応が遅れる可能性がある

休日の監視体制を最小限の人数で回している場合、アラートへの気づきが遅れたり、担当者がすぐに対応できなかったりするケースがあります。特に、複数サービスを運用している企業や、顧客向けシステムを提供している企業では、初動対応の遅れがサービス停止時間の長期化につながることがあります。

サーバー障害は、発生直後の確認や切り分けが重要です。CPUやメモリ、ディスク容量、ネットワーク、プロセスの状態などを早い段階で確認できれば、影響範囲を把握しやすくなります。

休日だからといって対応が遅れると、顧客への影響や機会損失が大きくなる場合もあります。そのため、休日でも一定の監視品質を保つには、アラートを受けてすぐに確認・一次対応できる体制が必要です。

本来の開発・改善業務に集中しにくくなる

IT系企業では、エンジニアがサーバー管理や障害対応を兼任しているケースも少なくありません。平日は開発や改善業務を行い、休日は監視当番に入るような体制では、担当者の負荷が高まりやすくなります。

また、休日対応の疲れが翌週の業務に影響することもあります。慢性的に運用対応へリソースを取られると、新機能開発やサービス改善、セキュリティ強化など、本来注力すべき業務が後回しになる可能性があります。

サーバー管理を外部に任せる目的は、単に作業を減らすことだけではありません。社内人材を本来の業務に集中させるための体制づくりとしても有効です。

サーバー管理はどこまで外注できる?

サーバー管理を外注する場合、任せられる範囲はサービス会社や契約内容によって異なります。土日・休日の監視だけを任せることもあれば、24時間365日の監視・運用・保守まで依頼できるケースもあります。

外注できる主な業務 内容
死活監視 サーバーやサービスが正常に稼働しているかを確認する
リソース監視 CPU、メモリ、ディスク容量、ネットワークなどの状態を監視する
アラート一次対応 アラート発生時に状況を確認し、決められた手順に沿って初動対応を行う
障害切り分け インフラ、ミドルウェア、アプリケーションなど、障害箇所の切り分けを行う
エスカレーション 自社担当者や開発ベンダーなど、適切な関係者へ連絡する
定型作業の代行 再起動、ログ確認、バックアップ確認など、手順化された作業を行う

休日監視を外注する場合は、まず「どのアラートを外部に通知するか」「どこまで一次対応してもらうか」「どの条件で自社へ連絡してもらうか」を整理しておくことが大切です。

特に、すべてのアラートを自社へ転送するだけでは、社員の負担はあまり減りません。外注する意味を高めるには、外部側で確認・切り分け・一次対応まで行える設計にすることがポイントです。

休日監視だけを外注するメリット

社員の休日対応を減らせる

休日監視を外注する大きなメリットは、社員が常にアラートを気にしなくてよくなることです。外部の監視担当がアラートを受け取り、状況確認や一次対応を行う体制を整えれば、自社社員が休日に対応する回数を減らせます。

もちろん、重大障害やサービス仕様に関わる判断が必要な場合は、自社担当者へのエスカレーションが必要です。しかし、軽微なアラートや手順化された対応まで毎回社員が確認する必要はなくなります。

これにより、休日当番の負担を軽くし、社員が休みやすい運用体制をつくりやすくなります。

24時間365日体制を一部だけ補える

自社だけで24時間365日の監視体制を構築するには、人員・教育・シフト管理など多くのコストがかかります。一方で、すべての時間帯を外注するほどではなく、平日の日中は自社で対応できる企業もあるでしょう。

このような場合、土日・休日だけ外部に任せる方法は、自社体制を維持しながら弱い部分を補える選択肢です。平日は社内で対応し、休日は外部の専門会社に監視を任せることで、無理なく監視体制を強化できます。

いきなりサーバー管理を全面的に丸投げするのではなく、負荷が高い時間帯から段階的に外注することで、社内にも受け入れられやすくなります。

障害発生時の初動を安定させやすい

休日監視を専門会社に任せることで、アラート発生時の初動対応を安定させやすくなります。監視・運用に慣れた担当者が、あらかじめ決められたフローに沿って状況確認や一次対応を行うため、対応漏れや属人化を防ぎやすくなります。

また、対応履歴やアラート傾向を蓄積できれば、障害の再発防止や運用改善にもつなげられます。休日の対応を単なる緊急対応で終わらせず、平日の改善活動に活かせる点もメリットです。

サーバー管理を丸投げする前に整理したいこと

自社で対応する業務と外注する業務を分ける

サーバー管理を外注する際は、まず自社で対応すべき業務と、外部に任せたい業務を分けましょう。たとえば、サービス仕様に関わる判断や顧客対応は自社で行い、監視・一次対応・ログ確認・エスカレーションは外部に任せるといった切り分けが考えられます。

業務範囲が曖昧なまま外注すると、障害発生時に「どちらが対応するのか」が不明確になり、対応が遅れる可能性があります。委託前に、対象サーバー、監視項目、対応手順、連絡先、判断基準を整理しておくことが大切です。

休日に発生しやすいアラートを把握する

土日・休日だけ外注する場合は、過去のアラート履歴を確認し、休日にどのようなトラブルが起きやすいかを把握しておきましょう。ディスク容量の逼迫、プロセス停止、バッチ処理の失敗、レスポンス低下など、よく発生するアラートを整理することで、外注先に依頼する対応内容を決めやすくなります。

また、頻繁に発生するものの緊急性が低いアラートについては、通知条件を見直すことも必要です。不要なアラートが多いまま外注すると、対応コストが増えるだけでなく、本当に重要なアラートを見落とすリスクもあります。

エスカレーション条件を明確にする

外部に監視を任せる場合でも、すべての対応を外注先だけで完結できるとは限りません。障害の内容によっては、自社の開発担当者や責任者への連絡が必要になります。

そのため、どのような場合に自社へ連絡するのか、誰に連絡するのか、どの手段で連絡するのかを事前に決めておきましょう。たとえば、「サービス停止が確認された場合」「一次対応で復旧しない場合」「顧客影響が発生している可能性がある場合」など、具体的な条件を定めておくと運用しやすくなります。

外注先に任せる範囲と、自社が判断する範囲を明確にすることで、休日でも迷わず対応できる運用フローをつくれます。

休日監視を外注するMSPサービスの選び方

土日・休日だけの対応が可能か

MSPサービスを選ぶ際は、土日・休日のみの監視に対応しているかを確認しましょう。サービスによっては24時間365日対応を基本としている場合もあれば、時間帯や曜日を限定して依頼できる場合もあります。

自社の課題が「休日だけ負担が大きい」ことであれば、必要な時間帯に合わせて柔軟に依頼できるサービスのほうが適しています。平日の日中まで含めたフル委託が必要なのか、休日だけで十分なのかを整理したうえで比較しましょう。

一次対応の範囲を確認する

監視サービスの中には、アラート通知のみを行うものもあれば、状況確認や復旧作業まで対応するものもあります。社員の負担を減らしたい場合は、単なる通知代行ではなく、一次対応まで任せられるかを確認することが重要です。

たとえば、プロセス再起動、サーバー再起動、ログ確認、バックアップ状況の確認など、手順化された作業をどこまで代行してもらえるかを見ておきましょう。

対応履歴やレポートを共有してもらえるか

休日中にどのようなアラートが発生し、どのように対応したのかを把握できなければ、平日の改善につなげにくくなります。そのため、対応履歴や月次レポート、アラート傾向の共有があるかも確認しておきたいポイントです。

外注先からの報告をもとに、監視項目の見直しやサーバー構成の改善を進めることで、障害が起きにくい環境づくりにもつながります。

まとめ
サーバー管理の丸投げは「休日監視」から始めるのも有効

サーバー管理をすべて自社で抱え続けると、休日対応の負担が社員に偏り、疲弊や不満につながる可能性があります。特にIT系企業では、サービスを止められない一方で、限られた人数で監視・障害対応を回しているケースも多いでしょう。

サーバー管理を全面的に丸投げすることに不安がある場合は、まず土日・休日の監視や一次対応だけを外注する方法があります。負荷が高い時間帯から外部の専門会社を活用することで、社内の運用体制を大きく変えずに、社員の負担軽減と安定稼働の両立を目指せます。

休日監視を外注する際は、対応時間、監視項目、一次対応の範囲、エスカレーション条件を整理し、自社の運用体制に合うMSPサービスを選ぶことが大切です。「丸投げ」ではなく「必要な部分から任せる」という考え方で、無理のないサーバー管理体制を構築していきましょう。

サーバー保守の基礎知識を他にも解説

運用体制から選べるMSPサービスを紹介する当メディア『とまRun365』では、サーバー保守の重要性などの基礎知識を紹介しています。ぜひ、併せてチェックしてください。

IT運用体制別
MSPサービス3選
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インフラ環境
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※1 金融機関などで求められる、厳格なセキュリティ基準のこと。参照元:TOPPANエッジITソリューション公式HP(https://www.holdings.toppan.com/ja/news/2024/02/newsrelease240220_1.html)
※2 クラウドサービス向けの国際的なセキュリティ認証のこと。参照元:TOPPANエッジITソリューション公式HP(https://www.tsi.toppan.com/service/reason/center/index.html)